ダンススタジオ防音・吸音工事 完全ガイド|騒音・振動対策と音響改善策を徹底解説
ダンススタジオを開設・運営するうえで、防音や吸音の対策は欠かせません。特に都市部のテナントビル内や住宅街でスタジオを構える場合、近隣への騒音トラブルは放置すれば経営継続が難しくなる深刻な問題です。当社は防音・吸音の施工会社であり、自らK-POPダンススクール「音屋」を都内で6店舗運営している実績があります。その経験から、騒音対策をした空間づくりのノウハウを活かした「音漏れや振動問題を解決し、快適なスタジオ環境」を実現する防音工事を具現化いたします。
このブログでは、ダンススタジオの防音・吸音施工の重要性から、よくあるお悩みと具体策、自社スタジオ事例、ダンスジャンルごとの音環境、費用や施工スケジュールにプラスFAQまで詳しく解説します。防音工事のプロでありスタジオ運営者でもある当社ならではの視点で、騒音の不安を解消しつつ快適な音環境=空間を整えるポイントをお伝えします。
ダンススタジオにおける防音・吸音施工の重要性
近年のダンススタジオでは重低音が中心のK-POPダンスなど、ある程度の音量がないと少し不満がでたりする音楽ジャンルも増えてきているのが現状です。そのため外部への音漏れや床の振動が発生しやすく、対策が不十分だと周囲への騒音トラブルに直結します。
特にマンションやテナントビル内にスタジオを構える場合、隣接する部屋や階下への影響は最優先で考慮すべき課題です。実際、上階からの足音程度でも問題になることがありますが、ダンスによる振動はそれ以上に大きく伝わるため、苦情につながる可能性が非常に高いのです。
防音施工をしっかり行わないと、近隣住民や他テナントから苦情が来て営業に支障をきたし、最悪の場合スタジオ運営の継続が困難になるリスクさえあります。
また、防音・吸音は利用者にとっての快適さにも直結します。音漏れ対策を施すことで周囲への気兼ねが減り、思い切り音楽をかけてレッスンに集中できるようになります。さらに、室内の音響環境を整えることも重要です。
反響がひどいと音楽が聞き取りづらく、インストラクターの声も届きにくいため、レッスンの質に影響します。適切な吸音施工や音響設計により余計な残響を抑えれば、高音質でクリアな音環境となり、ダンスの振付やタイミングも取りやすくなるでしょう。
つまり、防音・吸音施工は「騒音トラブル防止」と「快適な音響空間づくり」の両面で極めて重要なのです。

ダンススタジオでよくある騒音・音響の悩み
ダンススタジオ運営者やインストラクターから寄せられる音に関する悩みには、主に次のようなものがあります。
騒音による近隣トラブル
最も多いのがスタジオの音が外部に漏れ、近隣に迷惑をかけてしまう問題です。大音量の音楽やダンサーの足音・振動が建物の隣室や上下階に伝わり、「うるさい」「振動が響く」などクレームにつながるケースです。
とりわけ住宅街や静かなテナントが周囲にある環境では深刻で、防音対策が不十分なまま営業すると早々に苦情が来てしまうでしょう。近隣トラブルはスタジオの評判悪化にも直結し、最悪営業停止に追い込まれる恐れもあるため、避けなければなりません。
床の振動(固体伝播音)の問題
ダンス特有の問題として、ジャンプやステップによる床の振動があります。床を伝わる衝撃音は「固体伝播音」と呼ばれ、建物構造を通じて階下や隣室に音として伝わります。ヒップホップやタップダンスなど動きの激しいジャンルでは特に振動が大きく、上階の住人の足音以上の騒音源となりがちです。
床の防振対策が不十分だと、「下の階にドンドン響いて迷惑」「建物全体に振動が伝わっている」といった問題が発生し、これも深刻なクレームにつながります。振動対策は音漏れ以上に難しいポイントですが、ダンススタジオでは避けて通れない悩みと言えます。
反響音による音質・音環境の問題
スタジオ内部の反響音や残響の多さもよくある悩みです。壁や床天井が硬質なままだと音が跳ね返りすぎて、エコーがかかったように音楽が聴きづらくなったり、インストラクターの声が通りにくくなったりします。
特に鏡張りの壁やフローリング床のスタジオでは音が反射しやすく、「声がこもって聞こえる」「リズムが取りにくい」といった支障が出ることがあります。また、一部の周波数だけが響いて「ブーン」というこもった音(ブーミング現象)が生じるケースもあります。
こうした音響の悪さはレッスンの質や生徒の集中力に影響するため、改善したいポイントです。

各問題に対する防音・吸音施工の具体的解決策
上記のような騒音・音響の問題に対しては、建築施工面から以下のような具体策を講じることで解決が可能です。当社では「遮音」「吸音」「防振」「制振」という4つの要素をバランスよく組み合わせ、総合的に音の問題に対処します。それぞれの課題に即した対策を見ていきましょう。
遮音対策 – 音漏れを防ぐ施工ポイント
遮音(音を遮る対策)によってスタジオの音漏れを防ぎます。空気中を伝わる音(空気伝搬音)への対策としては、壁・天井・開口部の遮音性能を高めることが重要です。一般的なテナントの扉や窓は閉めても隙間が多く、大音量の音楽を流すとそこから音が漏れてしまいます。そのため、まずドアは防音仕様のものに交換することを検討しましょう。
一見普通のドアでも内部に吸音材を充填し、隙間を埋めるゴムパッキンを備えた防音ドアであれば、隙間からの音漏れを大幅に低減できます。簡易型でも約30dB、高性能な防音ドアなら35~40dB程度の遮音効果が得られます。スタジオ用には35dB以上の遮音性能を持つドアがお勧めです。
窓については、可能であれば二重サッシ(二重窓)の設置が効果的です。既存の窓の内側に厚いガラス窓を追加することで、防音性能が飛躍的に向上します。ただしテナントビルの場合、窓や出入口ドアは共用部扱いのため勝手に交換できないケースもあります。
その場合は、防音カーテンや遮音パネルを用いて隙間風や音漏れを抑える対応を行います。壁については、隣室との境界壁を防音壁に作り替える方法が有効です。
既存の間仕切り壁を一度解体し、内部にグラスウールなどの吸音材を充填した遮音壁を新設すれば、壁から隣室へ音が漏れる心配を大幅に減らせます。壁を壊す大掛かりな工事が難しい場合でも、壁面に遮音シートや吸音パネルを追加するなどしてある程度の効果を出すことは可能です。
さらに、天井裏や配管経路の遮音も見落とせません。音は天井や換気ダクトを伝って漏れることもあるため、天井裏に遮音シートを敷き込んだり、ダクトに消音ボックスを設置したりします。小さな隙間も徹底して塞ぎ、スタジオをすっぽりと遮音材で包み込むような施工で空気伝播音を封じ込めます。その結果、適切な遮音性能グレード(目標はD-60~65程度)を達成すれば、外部には「ほとんど聞こえない」レベルまで音漏れを抑えられます。当社の経験上も、遮音性能を高めることで近隣からのクレームは劇的に減少し、安心して音楽を鳴らせるようになった実績もあります。

防振対策 – 床や構造に伝わる振動を低減
防音工事において床の防振対策は最重要ポイントの一つです。固体伝播音による振動トラブルを防ぐため、床構造に以下のような対策を講じます。
防振対策として代表的なのが、スタジオの床を二重構造の「浮き床(浮床)」にする方法です。既存の床スラブと新設床の間に防振ゴムを挟み込んで二重床を施工します。
このように床自体を建物構造から浮かせてしまうことで、衝撃が直接構造体に伝わらないようにします。浮き床構造では、グラスウールや防振ゴムなど弾力のある防振材を床下に敷き込み、コンクリート板や厚手の合板で新たな床面を作ります。ダンスのステップで生じる振動エネルギーを防振材が吸収・分散し、下階への振動伝達を大幅に減衰させる仕組みです。
さらに徹底する場合は、床・壁・天井のすべてを建物から切り離す「浮き室構造(ボックスインボックス)」とする方法もあります。箱の中にもう一つ箱を作るようにスタジオ全体を浮かせる形で施工するもので、部分的な対策に比べて防振・遮音性が格段に向上します。当社でも、特に振動にシビアな環境では浮き室構造を採用し、防音性能を極限まで高めることがあります。
大規模な浮き構造の工事が難しい場合でも、いくつか方法はあります。手軽な方法の一つは防音マットの設置です。市販の厚手ゴム製防音マットは弾力があり、床に敷くだけである程度ステップ衝撃を和らげてくれます。内部に空気層を含むマットも多く、適度なクッション性で振動を吸収すると同時に遮音性も発揮するため、防振・遮音の簡易対策として有効です。
実際、フィットネスジムやボクシングジムでも床の防音に使用されています。ただし、ダンスの種類によってはゴムマット上では踊りにくい場合もあります。その際は費用はかかりますが、先述の浮き床施工など本格的な防振工事を行うのが確実でしょう。※詳細についは、ご相談ください。
当社の施工事例でも、2階以上のスタジオでは必ず床の防振構造を検討します。可能であれば地下や1階テナントを選ぶことが望ましいですが、テナント立地の都合で上層階になる場合は、防振床の施工はほぼ必須です。浮き床や防振マットによる対策を適切に施せば、ダンスによる振動クレームの心配はほとんど無くなるほど効果が上がります。振動対策は工事規模によって費用も変わりますが、スタジオ運営を円滑に行うための先行投資と考えてしっかり対策することをおすすめします。

吸音・音響対策 – 室内の響きを調整し音質を改善
スタジオ内部の音響環境を良好に保つためには、吸音による残響調整と適切な音響設計が重要です。遮音対策で壁天井を密閉すると、音が室内にこもりやすくなるため、並行して吸音対策を施しバランスを取ります。
具体的には、グラスウールやロックウール製の吸音材を壁や天井面に配置します。吸音パネルや吸音ボードを露出して設置する方法もありますし、内装仕上げの裏側に吸音材を充填し見えないよう施工することも可能です。吸音材は音エネルギーをスポンジのように吸収してくれるため、過度な反響を抑え残響時間を短く調整できます。
一般的に、ダンススタジオでは室内表面積の25~35%程度が吸音材料で覆われている状態にすると最適な残響時間が得られるとされます。この水準を目安に、壁・天井・カーテンなどに吸音要素を取り入れるとよいでしょう。
また、音響の専門家から見た理想的なスタジオ音場を作る工夫も有効です。例えば、平行な壁面が向かい合っていると音が何度も往復してフラッターエコー(いわゆる「鳴き竜」現象)が発生しやすいです。そこで、壁の一部を斜めにする、凸凹のある音響パネル(ディフューザー)を設置する、といった音の拡散を促す工事を行う場合もあります。
天井が高いスタジオでは高い位置に音がこもりやすいため、天井面に吸音バッフル(抑制装置)を吊るして残響を調整することもあります。さらに、低音のブーミング対策としてコーナー部に低音用吸音器(ベーストラップ)を置くことも効果的です。これら音響調整は必須ではありませんが、レッスン環境をワンランク向上させたい場合に提案します。
音響対策を講じることで、「音が響きすぎて曲のリズムが取りづらい」「声が聞き取りにくい」といった問題が改善されます。当社のスタジオでも、各教室の広さや形状に合わせて吸音材の配置やスピーカーの向きを調整し、どの場所にいても音楽と指示の声が明瞭に届く環境を実現しています。
防音施工は外への音漏れ防止が主目的ですが、同時に中で踊る人たちにとって最高の音空間を作り出すことまで含めて計画することが大切です。
自社スタジオ運営で培ったノウハウ
当社は防音施工の専門家であると同時に、自社で6店舗のダンススタジオ(K-POPダンススクール「音屋」)を直営しています。その運営経験から、スタジオ運営者の視点に立った実践的なノウハウを数多く蓄積しています。
まず、スタジオを日々運営して感じるのは「防音性能と音響の質が、顧客満足度に直結する」ということです。音漏れや振動のトラブルがない安心感はもちろん、音質の良さや適度な響き具合によってレッスンの楽しさが大きく左右されます。
例えば当社スタジオでは、防音ドアの二重化やエントランスとスタジオ間に前室を設ける設計にすることで、外部への音漏れをさらに低減するとともに、生徒さんが扉を開けた瞬間に音が漏れ出すのを防ぐ工夫をしています。こうした細かな配慮は、実際に運営しているからこそ重要性が分かるポイントです。
また、空調や換気にも音の配慮が必要です。防音性能を高めた部屋は気密性が高くなるため、レッスン中は室温が上がりやすい傾向にあります。当社のスタジオでは騒音の少ない業務用エアコンや消音ダクトを導入し、快適性と静音性を両立させています。
振動対策と床材選びについても、運営者目線のノウハウがあります。ダンサーの足腰への負担を軽減するため適度にクッション性のある床材(バレエ用のリノリウム床など)を採用しつつ、その下に防振ゴムを仕込んで防音性能も確保しています。ダンスのしやすさと防音性は相反しがちですが、実際にレッスンを行う立場で最適なバランスを追求しています。
さらに、時間帯ごとの運用ルールも防音上のノウハウです。どんなに防音施工をしても、真夜中に大音量を出せば周囲に気遣いは必要です。当社では夜間のレッスンは21時台までとし、終業後は音量を下げてストレッチや自主練習に切り替えるなど、近隣への配慮を怠りません。騒音対策は設備面と運用面の両輪で成り立つことを、当社ではダンススクール運営の経験から学びました。
このように、「スタジオ運営者目線の防音計画」は当社の強みです。ただ単に施工するだけでなく、その後の運営まで見据えて最適なプランをご提案できます。自らもスタジオを経営しているからこそ分かる細部にわたるノウハウで、お客様のスタジオ運営を音環境面からサポートいたします。

施工実績:自社ダンススタジオの事例紹介
ここでは、当社が実際に手掛けた自社スタジオの防音施工事例を一部ご紹介します。当社の直営スタジオでは、各店舗それぞれの立地条件や周囲環境に合わせた防音・吸音対策を行っており、それぞれが貴重なノウハウの蓄積になっています。
横浜元町校スタジオの場合
横浜元町校は、高級ブランド店舗が多い元町ストリート街にあり、建物の裏側は閑静な住宅街にある建物のB1階部分をスタジオに転用したケースです。周囲は夜間とても静かな環境のため、わずかな音漏れもクレームになりかねない立地でした。
そこで、防音仕様については可能な限りの対策を投入しています。壁・天井・床で囲まれた完全浮き室構造を採用し、床だけでなく壁・天井も建物構造から浮かせた箱の中にスタジオ空間を作りました。壁の下地には防振吊木を使い、壁内と天井裏は隙間なくグラスウールを充填、床はコンクリート二重床という重厚な構成です。扉は重量防音ドアを二重に設置し、入り口で音をシャットアウトします。
その結果、スタジオ外に出ると中の音楽が全く聞こえないレベルの遮音性を実現しました。当社スタッフが真夜中に最大音量で音楽を流してテストしましたが、建物敷地境界でもほとんど確認できないほどです。ここまで徹底することで、近隣住民の方からも「本当にダンス教室が入っているの?」と驚かれるほど静かなスタジオが完成しました。
一方で、内部では高性能な吸音パネルを四方の壁面に配置し、反響音の少ないデッドな音響に整えています。HipHop系の重低音が響く音楽でも音が濁らず、クリアに聴こえるとインストラクターからも好評です。横浜元町校は住宅街スタジオの防音施工モデルケースとして、当社にとっても大きな成功事例となりました。
※そのほか、池袋校や高田馬場校など各スタジオでも、それぞれの条件に合わせた防音・吸音工事を行っています。テナントビル上階にある池袋校では床の防振補強を重点的に、木造建物内の高田馬場校では壁体の防音強化と窓二重化を実施するといった具合に、ケースバイケースでベストな対策を採っています。
当社の強みは、こうした自社スタジオ施工で培った引き出しの多さにあります。どんな状況の物件でも、最適な防音プランをご提案できますので安心してご相談ください。

ダンスジャンルごとに求められる音環境の違い
一口にダンススタジオと言っても、どのジャンルのダンスをメインとするかによって理想的な音環境は若干異なります。当社のK-POPダンススクール運営の経験や施工実績から、代表的なダンスジャンル別に音響面でのポイントをご紹介します。
K-POP・ヒップホップ系ダンスの場合
近年人気のK-POPダンスやヒップホップダンスは、総じて音楽のビートが強く音量も大きくなりがちです。重低音の効いた曲を大音量で再生するため、低音域の防音対策が特に重要になります。低周波の音は建物構造に伝わりやすく遮音が難しいため、壁体を厚くしたり二重構造にするなど低音対策を強化します。
また、激しいジャンプやステップが多いため床の衝撃も大きく、振動対策は必須です(床の防振性能を高め、階下へのL値対策を万全に)。K-POPやヒップホップはグループで踊ることも多く、広めのスタジオで全員に音が行き渡るよう高出力の音響設備を整える必要もあります。その際、防音がしっかりしていれば気兼ねなくパワフルなサウンドを充分な音圧で流せます。
音響面では、ヒップホップ系のダンスではリズムのキレが重要なので、余計な残響は少なめにコントロールするのがポイントです。吸音材を多めに配置して、キック(バスドラ)やスネア音がはっきり聞こえるようにします。
一方で完全にデッドな空間にすると今度は残響がほとんどない空間になり、過度な吸音は聞きにくいため疲れやすいということも起きたりします。なので適度な響きとのバランス調整が必要です。
スピーカーの低音性能にも留意し、必要に応じてサブウーハーを導入しつつも、防振台に載せるなどして床への振動伝達を抑える工夫も行います。要約すると、K-POP・ヒップホップ系のスタジオは「重低音に負けない遮音・防振」と「ビート感を損なわない音響設計」が求められると言えるでしょう。
バレエ・バレエエクササイズの場合
クラシックバレエやバレエエクササイズでは、ヒップホップとは対照的に繊細な音楽への聞き取りやすさが重視されます。使用する曲はピアノ曲やオーケストラ曲が多く、音量自体はそれほど大きくありませんが、静粛な環境で細かな音までクリアに聞こえることが求められます。
したがって、外部からの騒音を遮断することはもちろん、内部のノイズ(空調音や照明の唸り音など)も極力抑えるようにします。防音施工としては高い遮音性能よりも適度な遮音+吸音のバランスに重きを置き、音楽が自然に響く空間を作ります。残響時間も短すぎず長すぎず、程よい残響で音に厚みを持たせるくらいがバレエには向いています。
床については、バレエ専用の弾性床(いわゆるスプリングフロア)を導入するケースが多いです。バレエジャンプの着地衝撃から足を守るための構造ですが、防振の観点でも効果があります。床下にクッション材やばね機構を組み込んだ床は、衝撃音を和らげ階下への振動伝達も軽減します。
スタジオ設計時には、このバレエ用床と防音構造をどう両立させるか検討が必要です。当社では過去に社交ダンス兼バレエスタジオの施工で、バネ支持の床パネルと浮き床構造を組み合わせ、ダンサーの足にも周囲にも優しい床を実現した実績があります。
バレエはインストラクターのカウントや注意も重要なので、人の声が聞き取りやすい音響も大切です。中高音域の残響を抑え、声がスタジオ全体に届くように吸音パネルの配置を工夫します。
壁に反射して聴こえづらくなるのを防ぐため、一部に拡散パネルを入れることもあります。総じてバレエスタジオは、「静寂性」と「音楽・声の明瞭さ」を両立した音環境が理想となります。
その他ジャンル(タップダンス・フラメンコ・楽器演奏併用など)
上記以外にも特殊な音環境ニーズがあります。タップダンスやフラメンコは靴音そのものが大きな音を出すジャンルです。床を強く打ち鳴らすため、ヒップホップ以上に強力な防振・防音構造が要求されます。床材も硬い板(タップ板)を使用しますが、その下に分厚い防振ゴムシートを敷く、ステージごと浮かせるなどの対策が必要でしょう。また音の響きもタップのリズムが心地よく聞こえる適度な残響を持たせることがポイントです。
社交ダンスやフラダンスのように音楽をかけるが振動はそれほど大きくないジャンルでは、防振より音質や雰囲気作りが重視されます。響きすぎない上品な音場づくりのために、壁面の吸音・拡散のバランスを取ります。
楽器の生演奏を伴うダンス(フラメンコのギター演奏や、ベリーダンスの生ドラム等)の場合は、演奏音も考慮して広帯域でフラットな音響が求められます。楽器演奏部分は演奏用スタジオ並みの防音性能を持たせ、生音が映える空間に調整します。
このようにジャンルによって対策のウエイトは異なりますが、基本は「遮音+防振+吸音」の組み合わせで対応します。どのジャンルでも近隣への音漏れを防ぐのが大前提であり、その上で各ダンスに最適な音の響きを目指すというスタンスです。
当社では事前にお客様のスタジオ種別・ダンス種目を詳しくヒアリングし、それに応じた最適プランを提示いたします。「○○styleのダンスレッスンができる環境を作りたい」といったご要望に、豊富なジャンル対応実績をもとにお応えします。

防音工事の費用目安・施工スケジュール
費用の目安
気になる防音・吸音工事の費用ですが、規模や求める性能レベルによって大きく変動します。一般的な目安としては、内装防音工事込みで1坪(約3.3㎡)あたり30~50万円程度とされています。たとえば、ダンスホール部分20坪+受付更衣室等10坪の合計30坪規模のスタジオの場合、総額で約1,200万円(内装一式+防音防振工事)ほどが一つの目安です。
これはあくまで標準的なケースで、防音・防振のレベルを上げれば費用も上振れしますし、逆に居抜き物件で既存の防音設備を活かせる場合は下振れします。
費用内訳の一例を挙げると、鏡設置や床仕上げなど通常内装部分で100~150万円、防音扉や壁・天井の遮音施工、床防振施工など防音防振工事で300~500万円程度、その他空調工事や音響設備費用…という構成になります。
もちろんスタジオ規模や構造によって増減します。防音防振工事は㎡単価6~25万円と幅があり、テナントビル内か一軒家ベースか、要求遮音性能ランク(ピアノやドラム並みに完全防音に近いか、ダンス用途として必要十分か)によって変わります。
大音量で深夜まで使う想定ならハイグレードな施工が必要ですし、昼間中心であればある程度コストを抑えたプランも可能です。
当社ではご予算内で最大の効果が出せるようプランニングすることをモットーとしています。例えば「とにかく音漏れだけ何とかしたい」という場合は壁とドア中心、「床の振動対策を重点的にしたい」場合は浮き床メイン、といったように、ニーズに合わせた工事範囲の調整も可能です。
見積もりの際には詳細な仕様毎に費用項目を提示しますので、「ここは自分で作業するから外して」等のご相談にも対応いたします。まずはお気軽にお問い合わせいただき、ご希望とご予算をお聞かせください。
施工期間とスケジュール
防音工事の施工期間は、スタジオの規模や工事内容によって数週間から数ヶ月と差があります。目安として、20~30坪規模のスタジオで防音防振フル施工を行う場合、設計・準備に約1ヶ月、施工に約1.5~2ヶ月ほどを見込んでください。小規模スタジオや部分的な改修なら数週間で完了するケースもありますが、床のコンクリート施工など乾燥養生期間を要する工程があると1~2ヶ月は必要です。
典型的なスケジュール例は以下の通りです。
-
現地調査・設計期間(約2~4週間) – まず当社スタッフが現地を確認し、構造や周囲環境を調査します。同時にお客様のご要望を細かくヒアリングし、防音性能目標を設定します。それに基づき設計図面や仕様書を作成し、ご提案&お見積り提示。プラン確定までお客様と詰めの打ち合わせを行います。
-
資材手配・施工準備(約1~2週間) – 工事発注後、防音ドアや吸音材など必要な資材の発注・製造を行います。工事日程の調整、近隣への工事挨拶、テナントビル管理者との調整などもこの時期に進めます。
-
解体・下地工事(約1~2週間) – 着工後、まず既存内装の解体や不要設備の撤去を行います。防音施工の下地づくりとして床・壁・天井をスケルトンに近い状態にします。場合によっては遮音壁設置のための下地枠組み工事も。
-
防音防振工事(約2~4週間) – 本格的な防音施工を行います。床の防振二重床を構築し、壁・天井への遮音シート貼りや吸音材充填、二重壁・二重天井の設置、防音ドアや二重窓の取り付けなどを順次進めます。空調ダクトの消音処理や電気配線の遮音処理もこの段階で実施します。
-
仕上げ工事(約1~2週間) – 防音層の上に、内装の仕上げ(壁紙、鏡設置、床材仕上げなど)を行います。音響面の最終調整として吸音パネルやカーテンの取り付けもここで実施します。照明や音響機器の据え付け、インテリア工事も平行して完了させます。
-
検査・引き渡し – 工事完了後、遮音性能テストや仕上がりの最終検査を行います。お客様立会いのもと、防音効果をご確認いただき、不具合がなければお引き渡しとなります。使い方の注意点やメンテナンス方法の説明もこの時に行います。
以上が大まかな流れです。トータルでは2~3ヶ月程度を見込んで計画を立ててください。開業時期が決まっている場合は逆算して早めにご相談いただくと安心です。なお、工事中は騒音や振動が発生するため、近隣調整も当社で丁寧に行います。ご近所への挨拶や作業時間の配慮など、トラブル無く施工を完了できるよう万全を期しております。
ご依頼から施工完了までの流れ
当社に防音工事をご依頼いただく際の基本的な流れをまとめます。
-
①お問い合わせ(ご相談): まずは電話やメールでお気軽にお問い合わせください。スタジオの概要(広さ、場所、ダンス種別)やお悩み内容をうかがったうえで、無料相談の日程を調整します。
-
②現地調査・ヒアリング: 当社スタッフが現地を訪問し、構造や周囲環境、騒音測定などを行います。同時にお客様のニーズ(どの程度の音を防ぎたいか、予算、工期の希望など)を詳しくヒアリングいたします。
-
③プラン提案・お見積り: 調査内容をもとに最適な防音プランを設計し、工事内容と費用のお見積りをご提案します。仕様や金額についてご納得いただけるまで調整し、最終プランを決定します。
-
④ご契約: 提案内容にご承認いただけましたら契約となります。工事日程や支払い条件などを取り交わします。テナントの場合はこの時点でビル管理者等への工事申請も代行します。
-
⑤施工準備・着工: 資材の手配や近隣説明等を経て工事開始です。安全第一で施工を進め、適宜進捗をご報告します。工事期間中は現場の鍵をお預かりし、責任を持って管理いたします。
-
⑥施工完了・効果確認: 工事完了後、お客様立会いで遮音効果や仕上がりをご確認いただきます。ご要望どおりの性能が出ているか、防音効果に問題がないかを一緒にチェックします。
-
⑦引き渡し・アフターサポート: 問題がなければ引き渡しとなり、すぐにスタジオをご利用いただけます。万一不具合や追加調整の希望があれば速やかに対応いたします。引き渡し後も、困ったことや質問があればお気軽にご連絡ください。長期にわたり音環境をサポートするのが当社のポリシーです。
以上が一連の流れです。防音工事は専門性が高く不安も多いかと思いますが、当社スタッフが初期相談から完工後まで丁寧にフォローいたしますのでご安心ください。
ここまで、ダンススタジオの防音・吸音施工について包括的に解説しました。スタジオ開業や運営で音の問題に悩んでいる方にとって、本記事が少しでもヒントになれば幸いです。当社「音屋」は、防音施工の技術力と自社スタジオ運営の実績を兼ね備えたパートナーとして、皆様の理想のスタジオづくりをサポートいたします。防音・吸音に関するご相談やお見積りは無料ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。一緒に、思い切りダンスを楽しめる最高のスタジオを実現しましょう!
ライブスケープでは、施工の他でも、6店舗のダンススタジオの運営をしてるので、ダンススタジオを作るだけの工務店とは違い、OPEN後も運営面でしっかりしたサポートを行うこともできます。
このようなことから、ダンススタジオを開業したい方は是非ご相談ください。
施工のご依頼はライブスケープまで



コメント